私たちの考えること

私たちは、「声“で”未来をつくり、声“の”未来を育てる」をコンセプトに、NPO 「声と未来」を立ち上げました。
メッセージを届けたいのは、子育て中のお母さんやお父さん、こどもたち、お年寄り、また声優や歌手、アナウンサーといったプロを目指す人たちなどさまざまですが、一貫して、「声の力」や「声を出すことの喜び」を伝えるための活動を行っています。

「声」は親子をつなぐ“使える”アイテム

声は親子を繋ぎます煮つまる子育てママの「なんとかしたい!」の大きな助けになるのが、歌や絵本の読み聞かせ。
ごはんの仕度で手がふさがっているときにはいっしょに歌をうたい、あまりのテレビまかせに心が痛むとき、戦いごっこやおままごとなどをするにはカラダや心がついていかないときには、おひざに抱っこで、絵本の力を借りてみませんか?
そして、うたったり絵本のことばを声にしてみると、知ってたつもりのことばが、「あ、そういうことだったんだ!」なんて、ストンと心に入ってくることもあります。そんな「自分へのごほうび」もあったりするのです。

「声」の力は意外と大きいのです。

「声」を出して心をやわらかく

空気をおなかいっぱい吸って、ハッキリ、しっかり声を出すのはとっても気持ちがいいものです。「発声」には喜びがあるのです。
でも中には、照れ臭さを感じる子もいるかもしれません。そこで、「いいな、すてきだな」と心が喜んだ文章や歌を声に乗せて、お友だちやお母さんお父さんなど、大好きな人に聞いてもらってみたらどうでしょう? そしてそれを聞いた人たちが「いいね、すてきだね」と同じように心を動かしてくれたら、それはとてもうれしいことですよね。表現する喜びがふくらんで、少しだけ大きな「声」を出せるようになるかもしれませんね。

そして、声に出してみることで日本語の深さやおもしろさに改めて気がついたり、また演じることやうたうことの難しさ、それゆえの楽しさにも出会えることでしょう。

アフレコや歌唱といった「声による表現」を、職業のひとつとして意識する体験も提供していきたいと考えていますが、何より、こどもたちが心をやわらかく、大きくのびのび動かせるようになることで、自信を持ち、自分の道を堂々と進んでいってくれることを願っています。

「声」の表現者を目指すみなさんへ

私たちが「声」の現場に立ちつづける中で、いつも感じ、願うことは、「自由に表現したい」ということです。

ですが、声の仕事には、さまざまな制約があります。たとえば、アニメのアフレコの場合は「時間内にセリフを収める」「マイクを吹かない」「他の人とマイクを入れ替わる」「台本と画面を素早く観る」「ノイズを立てない」‥‥などなど。

そんなことを常に気にかけながら、思い描いたイメージを声に乗せて表現する。自然に自由にーー。それが「声」の“仕事”であり、“現場”なのです。

制約がある中で自由の幅を広げるためには、やはり基礎づくりが大きなカギになると、いま改めて感じています。

発声・発音・滑舌(かつぜつ)・音を聴き取る力・読解力。歌唱の場合はプラスしてリズム感・音程。

これらの基礎をコツコツ、しっかりとカラダに染み込ませておくことが、個性を声に乗せ、のびやかで自由な表現へとつながる近道になると思っています。

「では、どうやって?」という基礎づくりの部分で、私たちがこれまでの経験の中から培ってきた“現場で活かせるコツ”を提供していきたいのです。修行時代の自分に伝えたい、“特製レシピ”を。